Energy
東京の電気代を見直すには?請求の内訳から「変える・変えない」を判断
請求額が増えたとき、すぐに電力会社を変える必要があるとは限りません。まず「何が増えたか」を切り分け、使い方を調整するのか、契約条件を見直すのかを決めます。東京都本土の一般的な家庭向け契約を起点にした見直し手順です。
- 公開日
- 情報確認日
まず30秒:このページで判断できること
高い原因を分解し、節電・アンペア変更・会社変更のどれを先に検討するか、または現契約を維持するか決める。
役立つ人:電気代が増え、使い方と契約のどちらを先に見直すか迷う方。 家族で見直す方にも、同じ条件の単身者にも役立つ内容です。
先に結論:まず請求期間をそろえ、使用量 → 単価・調整額 → 契約容量の順に確認します。会社変更を最初の答えにしません。
変更前に立ち止まる条件:増えた内訳や現在のプランが分からない間は、申込より明細確認を先に。
判断に使う4つの確認軸
料金・条件・手間・注意点の確認項目を開く
料金
- 請求総額を基本・従量・調整・賦課金へ分ける
- 特典終了や他サービスの合算を別扱いにする
条件
- プラン名・A・kWh・算定期間を確認
- 時間帯別や一括受電は単純比較の対象外
手間
- 明細を並べて増加した行を特定
- 一度に変えず、原因に対応する変更を選ぶ
注意点
- 非市場連動でも単価や調整額は変わる
- Aを下げても使用kWhは自動で減らない
明細を開いたら、この順に分ける
まず請求日数・精算・ガス等の合算を確認して、比較する期間をそろえます。
- kWhが増えた → 使用量から:在宅時間や機器の使い方の変化を確認。必要な使用まで無理に減らさず、節電で動かせる部分を探す。
- kWhは近いのに高い → 料金条件から:単価、燃料費等の調整、失った割引を確認。同条件に直してから会社変更を検討する。
- 基本料金が気になる → 契約容量から:月間kWhではなく同時使用を確認。家族の生活に支障なく下げられるかを契約先へ相談する。
原因は重なることもあります。分からない行は問い合わせ、下の内訳表で確認してください。
料金
請求書の「増えた行」を見つける
通帳やカードの引落額だけでは、電気を多く使ったのか、料金の条件が変わったのかを区別できません。まず契約先の明細を開き、プラン名と対象期間を確認します。想定外の請求は、変更を申し込む前に契約先へ内訳を問い合わせてください。
| 項目 | 明細で拾う情報 | 次に確認すること |
|---|---|---|
| 請求期間 | 使用開始・終了日、日数、精算の有無 | 引落月ではなく同じ算定期間か確認する |
| 使用量 | kWh、前月・前年同時期の使用実績 | 在宅時間や機器利用が変わっていないか確認する |
| 単価・料金方式 | プラン名、段階別・時間帯別の単価 | 同じ使用量を現在の料金表で再計算する |
| 契約容量 | AまたはkVA、基本料金 | 月間使用量でなく同時使用の必要容量を確認する |
| 調整・賦課金 | 燃料費調整、その他調整、再エネ賦課金 | 適用月、単価、支援の反映を確認する |
| その他 | 失効した割引、ガス等の合算、手数料 | 電気の通常料金と一時的な増額を分ける |
編集上の整理として、請求額を「基本料金+使用量に応じた料金+各種調整+賦課金−割引+その他」に分けます。ただし調整額が電力量料金に含まれる明細もあります。表示名を確認し、同じ調整を二度足さないようにします。
使用量が増えたのか、単価が上がったのか
使用量を見るときは算定日数も並べます。「kWh÷日数」は日数差を見る補助になりますが、季節・気温・在宅時間の違いまで消せる指標ではありません。また「請求額÷kWh」は基本料金等を含む平均なので、料金表の従量単価と同じものではありません。
kWhが増えているなら、まず生活や機器使用の変化を調べます。kWhが同程度なのに請求額が増えたなら、調整単価、支援や割引の終了、基本料金の変更へ進みます。原因が複数なら、項目ごとに分けて扱います。
条件
会社名より、今のプラン名と契約容量を確認する
同じ会社でも従量電灯、時間帯別、オール電化向けなどで料金式が異なります。会社名が一致しても別プランの単価を当てはめないでください。集合住宅の一括受電など、自分だけで契約を変更できるか分からない場合は管理者へ確認します。
アンペアは同時に使う電気の大きさ、kWhは期間中に使った量です。月間kWhが少ないだけでアンペアを下げると、調理・暖房などを同時に使う場面で困る可能性があります。季節を通した最大の使用場面を想定し、契約先へ必要容量を相談します。
東京ガス基本プランには、契約電流等を変更した後の再変更に原則的な期間制約があります。これは全社共通ルールとはせず、現在の約款で確認してください。
手間
原因に合わせて、先に動かす項目を1つ選ぶ
- 使用量の増加が主因:生活に必要な使用を確保したうえで、変化した機器・時間を確認します。契約変更だけで使用量そのものが減るわけではありません。
- 容量の余裕が確認できた:会社変更と分けて、アンペア変更の可否・適用日・再変更条件を相談します。
- 同条件でも単価差が残る:契約アンペア・使用量別の3社比較で料金式と差の要因を確認し、自分の条件で最新の見積もりを取り直します。
- 変動方式が合わない:安い月の差額より、料金方式と変動リスクを先に確認します。
これは見直しの優先順を決めるための編集上の手順です。一度に使い方・アンペア・会社を変えると、どの変更が効いたか分かりにくくなります。明細を残し、変更後の同じ項目を確認できるようにします。
注意点
理由が分からない増額は、切替で解決したことにしない
- 解約費用、失うセット割、旧プランへ戻れるかが不明なら、申込より確認を優先します。
- 調整額の上昇が原因なら、別会社でも同じ影響があり得ます。上限の対象範囲まで比べます。
- 短期間の政府支援や季節的な使用量を、恒久的な年間節約額に換算しません。
- 設備別料金や太陽光・蓄電池などが関係する場合、この一般的な整理だけで契約変更を決めません。
料金差が小さく、現在の条件や対応窓口に納得しているなら、契約を維持して明細だけ定期確認する判断もあります。東京ガスの10月1日施行の約款と適用開始月を再確認しました。申込時点の条件を読み、9月の数字を将来の料金として扱わないでください。
判断
向く判断・向かない判断
まず使い方を見直す
向く
- 日数を考慮しても使用量が増えている
- 生活時間や機器の使い方が変わった
向かない
- 同じ使用量なのに調整額だけ増えた
- 健康・安全に必要な使用まで削ろうとしている
契約アンペアを相談する
向く
- 同時使用の必要量と契約条件を確認できる
- 季節を通じて容量に余裕がある
向かない
- すでに容量不足が起きる
- 月間kWhが少ないことだけで判断する
会社・プランを比較する
向く
- 同条件の差額と失う割引を把握できる
向かない
- 料金方式や解約費用が不明
- 調整額なしの広告価格だけで判断する
申込前に:9月の計算と、現在の契約条件を分ける
2026年10月1日に現行資料を再確認しました。比較表は9月検針分の記録です。今申し込む場合の料金は、実際の供給開始月の料金表・調整単価・割引条件で取り直してください。
- 東京電力EP:9月29日公表の見直しは11月1日から。従量電灯Bの基本料金・電力量料金が変わり、11月分の燃料費調整は−5.33円/kWhです。改定日をまたぐ請求は新旧料金の日割りになるため、供給開始月の適用条件を確認します。9月比較は変更していません。
- 東京ガス:10月1日施行の約款を確認。ガス料金の見直し、払込書発行手数料270円、ガス利用がない算定期間のセット割の扱いは、11月検針分からの変更です。9月表へ遡って加算していません。
- 月別調整:東京ガス・CDの10月分の電気調整単価は支援後−9.30円/kWh。東京ガスの東京地区等のガス単価も9月と異なります。9月の支援額・単価を今後の請求へ固定して使いません。
- CDエナジー:10月1日公表の改定は、11月1日実施の要綱により12月分電気料金から適用する案内です。公表済みの次版と、現在適用中の版を区別します。
料金・手数料・割引・終了条件の改訂を詳しく確認する
東電EPの従量電灯Bは、10月1日現在の基本料金が30A935.25円・40A1,247.00円・50A1,558.75円、電力量料金が120kWhまで29.80円・120kWh超300kWhまで36.40円・300kWh超40.49円/kWhです。公表済みの11月1日からの次版は基本料金が順に1,176.18円・1,568.24円・1,960.30円、段階単価が29.85円・36.45円・40.54円/kWh、最低月額が328.08円から368.64円となります。すべて税込で、燃料費調整・再エネ賦課金は別です。11月の会社間総額順位を示すものではありません。
東電EPの11月分調整単価−5.33円/kWhに、10月の政府支援3.50円/kWhをさらに差し引きません。公式案内は、11月1日の変更をまたぐ実際の支払額を新旧の日割り合計としています。月名だけで全期間に新料金を当てはめず、検針期間と供給開始日を確認してください。
東電EPのその他の供給条件見直しは、自由料金プランの「電気需給約款[低圧]」に関する案内です。電子メール・SMS等による書面提供方法、計量できない場合の使用量協議、支払義務発生日、解約通知、災害時の罹災証明書の扱いが対象です。この案内を規制料金の従量電灯Bへ一律に当てはめません。
東京ガスの基本プランの基本料金・段階単価、電気料金の端数処理、定率Bの0.5%と割引額の切捨ては変わっていません。基本プラン定義書と電気需給約款の同じURLは10月1日版へ差し替えられています。9月比較の旧版を現行版と呼ばず、9月の公式調整単価・旧定率B・旧ガス約款も残しています。
東京ガスの一般ガス料金は、11月検針分から基本料金を150円引き上げるほか、原料費調整の原料構成・基準を変更します。基準単位料金の変更幅を、そのまま9月料金へ上乗せして新しい総額にすることはできません。現行の一般料金選択約款の経過措置に従い、9月分には旧料金を使います。
定率Bには同じ場所・契約名義・合算払い等の条件があります。11月検針分以降、電気の算定期間にガス料金の請求がない場合は原則として割引が適用されません。ガスを停止する、片方だけ変更する場合は割引の開始・終了を確認してください。払込書の手数料はカード払い・電子明細を前提にした本表の対象外です。
10月1日版のガス基本約款と電気需給約款では、重大な法令等への違反を含む終了条件も改訂されています。ガスの供給停止後の再開と、通常の他社からの切替は別の手続きです。再開を当日対応と決めつけず、必要な日程・費用を窓口へ確認します。
確認できた政府支援は8〜10月検針分です。9月は低圧電気4.50円/kWh・都市ガス18円/m³、10月は3.50円/kWh・14円/m³。調整単価に支援が含まれる場合は再度差し引きません。その後の延長や未公表の調整額は推測しません。
公式確認
変更前の最終確認
表示中の料金や条件だけで決めず、契約中の会社と変更候補の公式ページで、ご自身の契約に適用される内容を確認してください。
公式情報源
- 監視委員会・契約Q&A電力・ガス取引監視等委員会/情報確認日:
- 東電EP 従量電灯B料金表東京電力エナジーパートナー/情報確認日:
- 東京ガス 基本プラン定義書(2026年10月1日)東京ガス/情報確認日:
- CD 燃料費調整制度CDエナジーダイレクト/情報確認日:
- 東京ガス・現行ガス約款一覧東京ガス/情報確認日:
- 東電EP 低圧料金・供給条件見直し(9月29日公表)東京電力エナジーパートナー/情報確認日:
- 東電EP 規制料金単価表(2026年11月1日から)東京電力エナジーパートナー/情報確認日:
- 東電EP 11月燃料費調整(9月29日公表)東京電力エナジーパートナー/情報確認日:
- 東京ガス・10月電気約款改訂と適用月東京ガス/情報確認日:
- 東京ガス・10月ガス約款改訂と適用月東京ガス/情報確認日:
- 東京ガス・ガス基本約款(2026年10月1日)東京ガス/情報確認日:
- 東京ガス・一般料金選択約款(2026年10月1日)東京ガス/情報確認日:
- 東京ガス・定率B定義書(2026年10月1日)東京ガス/情報確認日:
- 東京ガス・10月電気調整単価(9月1日公表)東京ガス/情報確認日:
- 東京ガス・10月ガス調整(8月28日公表)東京ガス/情報確認日:
- CD・10月電気調整単価(9月1日公表)CDエナジーダイレクト/情報確認日:
- 東京ガス・2026年夏の政府支援東京ガス/情報確認日:
- CD・10月1日公表の料金改定案内CDエナジーダイレクト/情報確認日:
- CD ベーシックでんきB改定要綱(2026年11月1日実施予定)CDエナジーダイレクト/情報確認日: